2022.04.20
省エネ住宅のポイントは家のコストバランス
お家づくりを考える時、間取りやキッチン、収納など理想のイメージがあるかと思います。その中で、省エネも気にされるポイントになるのではないでしょうか?
この記事では、省エネを考えるポイントについてご紹介したいと思います。
省エネ=電気代は減る、だけど家のコストは増える
一般的に省エネと聞くと、月々の電気代(ランニングコスト)が安くなると想像されるかと思います。ですが、毎月の支出は電気代だけでなく住宅ローンも発生します。この住宅ローンと電気代を合わせた支出を考える時、省エネを求めれば求めるほど月の支出は増えていきます。
その理由は、省エネ住宅にすればするほど家のコストが上がるからです。家のコストが上がれば住宅ローンの毎月の支払いが増えます。結果、毎月の電気代が仮に5,000円安くなったとしても、毎月の住宅ローンが5,000円以上になるケースが多いです。 例えば
- 住宅ローン借入額:3200万円→月々のお支払い87,745円 ※建物価格2200万円を想定
- 住宅ローン借入額:3400万円→月々のお支払い93,229円 ※建物価格2400万円を想定
住宅ローンを計算してみると、土地が1000万円だと仮定して建物価格に200万の差をつける場合、月々の支払いは5,400円の差になります。
ではこの200万円の差で電気代5,400円を安くできるかと考えた場合、かなり難しいです。電気代5,400円ダウンを実現するには、プラス500万でやっと少し現実的なラインになりますが、それでもまだ難しいです。
省エネの目的はランニングコストだけで考えない
省エネを求めれば求めるだけ総合的な出費は増えていきます。ではメリットはないのか?と思われてしまいますが、メリットとしてはやはり快適性です。
断熱性能が上がれば上がるほど夏・冬の快適性は上がっていくため、生活スタイルに合わせてこだわりたいポイントです。ただ、一定の断熱性能まで上がると、快適性は変わらず電気代だけが少しずつ下がる状態になるため、コストと快適性のバランスは見極める必要があります。
住宅の性能を高くしなければいけない理由
住宅の性能を通常以上に上げるケースももちろんあります。例えば、
- ご家族の方が高血圧や動脈硬化等の持病をお持ちの場合
- 生活スタイルや仕事の関係で、冬の室内で薄着をしたい場合
- 室内でハードな運動をするため、夏の快適性を底上げしたい場合
- エネルギー消費を抑えるエコな生活にこだわりたい
など、ご家族さんにとっては住宅の性能を底上げする理由が明確に存在するケースです。こういった理由があれば何も問題はありません。総支出が少し上がるかもしれませんが、それを差し引いてもメリット・必要性があると判断できるためです。
省エネ効果は【家の性能+使用する家電性能】で考える
お家を建てる上で影響してくる出費は
- お家の価格→毎月の住宅ローン
- 光熱費(電気代・ガス代) ※オール電化にすれば電気代だけ
両方を考える必要があります。ただ、あまり家の性能を求めすぎると、先程ご紹介したように電気代よりも住宅ローンの方が上がります。そこで考えたいのが、家電の性能です。
エアコンが少し古い場合などは、新築時に最新のモデルに買い換える方が電気代が安くなります。断熱性能だけでは難しかった3,000円以上の電気代コストダウンを軽く実現してくれるので、家電を最新モデルにするという選択肢も同時に検討いただくのがオススメです。
“コーチパネル工法”で最大のコストパフォーマンスを
最後にご紹介にはなりますが、ライトパスでは低コストで高い性能になるコーチパネル工法でお家を建てさせていただくことが可能です。
一般的には柱と柱の間に断熱材を入れたり吹き付けたりしますが、コーチパネル工法は柱と柱の間にパネルを入れていきます。このパネル自体に、断熱性能がとても高いネオマフォームと、耐震性を高める構造面材が組み込まれており、工場生産で運ばれてくるので性能も担保されています。
気密テープも使いながら組み立てることで、
- 耐震性能
- 気密性能
- 断熱性能
これらの住宅3大性能を全てを高い水準で実現することができます。コストアップは約200〜250万円ですが、ハウスメーカーや地場工務店で同じ性能を求めた場合の約半分程度のコストで実現可能です。もし特別な理由で住宅性能を底上げしたい方は、ぜひご相談ください。