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注文住宅の間取りで押さえておきたいポイント |家づくりコラム|ライトパス

注文住宅の間取りで押さえておきたいポイント

滋賀の注文住宅の間取り

 

注文住宅であっても、建売住宅であっても、実際住んでみてると思っていたより使い勝手が悪いというケースがあります。間取りを考える時、建売住宅なら間取りを選ぶ時、どんなことに注意しておけばいいのか?

逆に、間取りをご提案する立場としてどんなことに注意しながら間取りを作成するのか?という視点も交えながら、間取りを考える際のポイントをまとめてみたいと思います。

 


−目次−
廊下の面積を少なくする+洗面所を通路としても兼ねる
階段下の空間は必ず活かす
トイレはLDKから遠すぎず近すぎず
廊下無しの間取りにこだわらず、2Fも含めた廊下全体の面積を考える
玄関から洗面所内やお風呂が見えないように
1Fの収納スペースは畳1枚半以上
実際にイメージしてリストアップしてみる


 

 

廊下の面積を少なくする+洗面所を通路としても兼ねる

コスト削減のためにも、無駄な廊下の面積を少なくするのは一般的に言われることです。そこからもう一歩踏み込んで考えると“通るだけの廊下を無くす”というのがポイントの1つになります。

注文住宅の間取り 

例えば、ある程度の収納スペースを確保したこちらの間取りで、玄関からリビングまでの導線を青、赤、緑で色分けしながら線を引いてみました。各色は、

  • :玄関前、収納前、トイレ前
  • :ただ通路になっている
  • :洗面所のスペースを通路としても活用

  
といった導線になります。この間取りでは、赤のただ通路になっている導線が1マス分しかありません。そして、洗面所に入り口と出口を設けることで、洗面所を通路の1つに兼ねています。

ただの通路を可能な限り無くすことで、回遊性と快適性を両立しながら無駄な面積を減らすことができます。

 

階段下の空間は必ず活かす

収納スペースを確保するために階段下のスペースを活かします。必ず収納にしなくてもいいのですが、階段下のスペースを有効活用できるような間取りが理想です。

 

トイレはLDKから遠すぎず近すぎず

注文住宅の間取り

トイレがLDKに近すぎると音が気になります。かといって遠すぎると不便になります。土地の形や方角など、様々な要因で難しいケースもあると思いますが、トイレの位置が適切かどうかは常に考えておきたいです。

 

廊下無しの間取りにこだわらず、2Fも含めた廊下全体の面積を考える


※1Fと2Fの廊下の広さ

近年、玄関ホールから直接リビングに入るような廊下無しの間取りが流行っています。ですが、様々な間取りを見ていると1Fは確かに廊下の面積が小さいですが、2Fの廊下が広くなっている間取りが多々あります。

つまり、見るべきは2Fも含めた家全体の廊下の面積です。1Fばかりに気をとられると、結果的に廊下が多い間取りで生活することになりかねません。

様々な要因があるものの、目安としては畳の枚数で6枚以下。できれば5枚か5.5枚分ぐらいに収めるのが理想なので、よく考えたいポイントです。廊下無しの間取りにするなら、畳4枚以下の面積にできればかなり理想的ですね。

 

玄関から洗面所内やお風呂が見えないように

注文住宅の間取り

とくにお風呂に入ってるタイミングで来客があった場合、来客の目を気にする必要があるのはストレスになります。キッチンや浴室、トイレなどをサービスゾーンと言いますが、玄関からはなるべくサービスゾーンが見えないように気をつけたいです。

 

1Fの収納スペースは畳1枚半以上

注文住宅の間取り

注文住宅では理想の収納スペースを確保しやすいですが、建売の場合は意外と収納スペースが少ないものもあります。目安としては、パントリーや土間収納を含めずに1F部分で畳1枚半は欲しいところ。さらにプラスαの収納スペースがあると理想です。

ある程度収納スペースがないと、部屋に収納家具を設けることになり部屋が狭くなります。または、リビングなどに物が溢れかえってしまう可能性も。

 

実際にイメージしてリストアップしてみる

間取りを考える時は、朝から夜まで頭の中でイメージをして、大事なポイントをリストアップしてみましょう。

  • スイッチの位置
  • コンセントの位置
  • 洗濯物を干す・たたむ・片付けるスペース
  • 赤ちゃんを寝かすスペース
  • ベビーカーを置くスペース
  • 歩く幼児のためのサークル(囲い)を置くスペース
  • ランドセルを置くスペース
  • 子どものおもちゃを片付けるスペース
  • 在宅勤務をするなら仕事のスペース
  • ペットボトルなど、ストックする食料品を置くスペース
  • お隣さんの目線
  • 採光
  • 土地が決まっている場合、周辺全てに2階建ての家が建った場合の採光(南面はなるべく空ける)

 
パッと浮かぶだけでもこれだけあります。細かいところまでイメージしリスト可できると、実際に住んだ後のギャップも小さくて済みます。「住宅会社の設計士だからちゃんとやってくれる」と安心せず、実際に住むことになる自分達の生活をイメージしてみてください。

設計士の生き方、実生活での経験、性格、つまり価値観が依頼主と全く違うと、感覚のズレは大きくなります。それが、住む人にとっての理想の間取りとズレが生じる可能性は高いです。

その他、細かいことを言えばお風呂の窓は無くす方がメリットは大きいです。最近は浴室の換気扇だけで十分換気ができますし、窓を設けることで水滴が溜まりカビ・汚れの掃除が大変です。また、窓は壁に比べて断熱性能が半分以下になるので、冬は窓から冷やされます。

「換気のためにお風呂場の窓を絶対開ける」という方でない限り、基本的にお風呂場の窓は無くす方がメリットが大きいです。

その他、昔から当たり前のように考えられていたことが意外と必要ないケースもあります。もし希望するものが漠然としている場合は、改めて明確な意図を考えみたり、担当の方に相談するといいかもしれませんね。

 


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